高倉健さん文化勲章を受章

 俳優の高倉健さん(82歳=本名・小田剛一)が2013年度の文化勲章を受章することが25日、決まった。

 高倉さんは1931年2月16日、福岡県に生まれ、明治大学卒業後、55年の東映第2期ニューフェイスに選ばれ、俳優養成所に入所して俳優の道を歩み始めた。

 56年に「電光空手打ち」でデビューし、以降はアクション、喜劇、青春、刑事など幅広い現代劇に出演したが、決定打には欠けていた。

 そんな折から64年、中村錦之助のスケジュールが合わなかったことで「日本侠客伝」(マキノ雅弘監督)の主役に抜擢され、既存のスターにはない輝きを放って大スターへの道をたどり始めた。

 「日本侠客伝」シリーズをきっかけに、「網走番外地」シリーズ、「昭和残侠伝」シリーズの任侠もの、「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」(ともに77年)、「駅 STATHION」(81年)、「南極物語」「居酒屋兆治」(ともに83年)、「夜叉」(85年)、「あ・うん」(89年)、「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)、「ホタル」(2001年)、「単騎、千里を走る。」(06年)など58年間に205本の映画に出演、国民的大スターとなっている。

 77年には「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」で第1回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞と第20回ブルーリボン主演男優賞をダブル受賞するなど、各賞の受賞歴も多い。

 文化勲章の親授式は11月3日に皇居で行われる。

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