渡辺謙 山崎豊子さんへ哀悼の言葉
「白い巨塔」や「大地の子」「沈まぬ太陽」などスケールの大きな社会派小説で知られる人気作家、山崎豊子(やまさき・とよこ、本名杉本豊子=すぎもと・とよこ)さんが29日午前、死去した。88歳。大阪市出身。2009年10月に公開された映画「沈まぬ太陽」に主演した渡辺謙は、30日、所属事務所を通じてコメントを発表。「世の中の不正や過ちに敢然と立ち向かった人生だったのではないでしょうか」とその死を悼んだ。
渡辺は「世の中の不正や過ちに敢然と立ち向かった人生だったのではないでしょうか。一度でもご一緒できたことを誇りに思います。次もやってね!という有難い言葉をかけてもらったこと忘れません」と哀悼のメッセージを寄せた。
映画「沈まぬ太陽」は、山崎さん原作の同名小説の初の映像化として話題を呼んだ。85年の日航機墜落事故を題材にしており、初日あいさつで、渡辺は「ここまで来るのにどれだけ皆が大変な思いをしたことか。映画が作れたことを本当に誇りに思います」と涙を流し、「520名の方々、ご遺族の気持ちを絶対に忘れてはならない」と事故の犠牲者に対して哀悼の意を表した。
