大友が秘話「潮騒のメモリー」に幻5曲

 28日に最終回が放送されたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽を担当した作曲家でギタリストの大友良英(54)が30日放送のフジ系「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出演、「潮騒のメモリー」に幻の5曲があることなど、作曲秘話を明かした。

 大友を迎えるスタジオは主役の能年玲奈をはじめ小泉今日子、小池徹平らから贈られた「あまちゃん」色の花束で埋められていた。登場するなり司会のタモリに「もともとフリージャズですよね」と来歴を確認され「そうなんです。10代のころからタモリさんのステージを見てました」と、あまちゃんサウンドのルーツにタモリが存在していたことを明かした。

 大友は「あまちゃん」では「オープニングテーマ」や「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」など約300曲を作曲した。うち100曲は放送開始前に作っており、同時進行で残り200曲を作ったのだとか。

 「オープニングテーマ」は甲子園で多くの学校の応援歌に採用された。あるときタモリがテレビ中継を見ていて「敵も味方もあまちゃんなんだよね」と過熱現象を指摘、作曲した大友自身「意味分かんないですよね」と不思議がった。

 一番苦労したのは「潮騒のメモリー」で、「番組全体のサビになる曲ですから全部で6曲作り、山口百恵風とか5曲はボツになりましたね」と幻の5曲の存在を明らかにした。

 その「潮騒-」を作り上げた直後、脚本と楽曲の作詞を担当する宮藤官九郎から今度は「すごく長い歌詞が送られてきて、振り付けの都合から1日で作ってくれっていうんです」。その無茶な要求に応えて作ったのが「暦の上ではディセンバー」で、そのときNHKのスタジオに居合わせた他の2人の作曲家とともにパート分けして作り上げたという。

 そんな宮藤に伴走して作り上げたあまちゃん、「宮藤君は無茶苦茶なんだよね」と同情しするタモリに、大友も「そう、無茶苦茶ですね。タモリさん、止めて下さいよ」と、その威光にすがりついていた。

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