倍賞千恵子、宮崎監督の引退惜しむ

 女優・倍賞千恵子と俳優・西島秀俊が7日、都内で映画「ハーメルン」の公開初日舞台あいさつに登場し、6日に引退会見を行った宮崎駿監督の決断を惜しんだ。宮崎アニメ「ハウルの動く城」(2004年)でヒロインのソフィーの声優を担当した倍賞は「監督とは同じ年齢(72歳)なんですよね。そんな風にお仕事を考えてらしたなんて…。もっともっとたくさん作っていただきたかったですね」と残念な表情を見せた。

 通常、声優は1人でスタジオに入り録音するが、ハウル役の木村拓哉と“初共演”だったことから、宮崎監督に頼み込んで、一緒に録音する機会を作ってもらったこともあった。「あのときはラブシーンもあったんですよね」と粋な演出をしてくれた宮崎監督に感謝していた。

 また、最後の作品となった「風立ちぬ」(公開中)で主人公・堀越二郎の同僚・本庄の声優を務めた西島も「今回出させていただいて『これで、またいつか呼んでいただけるのでは』と思っていたので、残念です」と1度きりの縁となってしまったことを悔やんでいた。

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