女優の坂口良子さんが２７日に５７歳で亡くなったことを受け、落語家の春風亭小朝(58)が２９日、ブログで故人との思い出を披歴した。

　小朝が真打ちに昇進してすぐに脚本家・橋田壽賀子氏のドラマに出演。その時の主役が坂口さんだったという。小朝は坂口さんのお見合い相手という役どころだった。初対面の日、坂口さんは氷のうを目に当てながらリハーサル室に入ってきたそうで「ごめんなさい、遅くなって。二日酔いで腫れちゃった」と共演者に謝罪。「そう言いながら微笑む生・坂口良子はとても可愛かった」と振り返った。

　２度目に会ったのは小朝が新宿コマ劇場で座長公演をしていた時。「共演者として舞台に花を添えてくれたばかりでなく、初座長で緊張している僕の楽屋に、トントンと口でノックをしてたびたび差し入れをしてくれたり、開演前の雑談で気分を和ませてくれました」と記した。「良い思い出しかないので、とても残念です。親切にしてくれて本当にありがとう！」と感謝の言葉で締めくくった。