團十郎さんに最後の別れ、400人が涙

 3日に肺炎のため66歳で亡くなった歌舞伎俳優・市川團十郎(本名・堀越夏雄=ほりこし・なつお)さんの葬儀が6日、東京都内の自宅で営まれた。喪主を務めた長男・市川海老蔵(35)は「太陽のようにやさしい父でした。今はむなしくさみしいですが、歌舞伎に精進して参ります」とあいさつし、参列した歌舞伎関係者ら400人の涙をさそった。

 海老蔵は、團十郎さんが昨年12月に京都での中村勘九郎襲名披露公演に出演することを心配していたことを明かした。ただ、海老蔵の襲名時、白血病を患っていた團十郎さんに「孝俊(海老蔵の本名)は頑張ってるよ」とはげましの声を掛けたのが、昨年12月に亡くなった中村勘三郎さんだった。自身の体調よりも、海老蔵のことを気にかけてくれていた勘三郎さんの長男・勘九郎の襲名に花を添えることに重きを置いた團十郎さん。海老蔵は「思いやり深く、自分を差し置いて愛情あふれる人でした」と父のやさしさを表現した。

 團十郎さんの葬儀は神道形式で営まれた。戒名に当たる諡号(しごう)は「瑞垣珠照彦命(みずがきたまてるひこのみこと)」。出棺時には希実子夫人が位牌に当たる霊璽(れいじ)を、長女の舞踊家・市川ぼたんが遺影を、妹の舞踊家・市川紅梅が神籬(ひもろぎ=神が降りてくる場所を示す榊)を持った。早すぎる死を惜しむファンからは何度となく「成田屋(市川家の屋号)」という威勢のいいかけ声が飛びんだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス