山田洋次氏、故人ドキュメントに感無量
映画監督の山田洋次氏が14日、都内で映画「いわさきちひろ~27歳の旅立ち~」の初日舞台あいさつに参加した。74年に55歳で亡くなった女性絵本画家のドキュメンタリー。財団法人いわさきちひろ記念事業団理事長を務める山田監督から、夫との死別や戦争で家を失ったことなど、いわさきさんの壮絶な人生を聞いた海南(かな)友子監督が、3年半の取材の末に完成させた。
山田監督は「普通ならドキュメンタリーは旅行に付き合うとかするが、とっくに亡くなってるし、画像も何もない。成り立つのかというのはあったが、海南さんの仕事を見てたら、できるんではと思った。そう思って10年くらいたつけど、ようやくできた」と目を細めた。96分の作品で、海南はテープを150時間以上回したという。
