ケンブリッジ 「後半持ち味出れば」
リオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねた日本選手権(24日~26日・名古屋市)の前日会見が23日、会場のパロマ瑞穂スタジアムで行われた。男子100メートルに出場するケンブリッジ飛鳥(ドーム)は、桐生祥秀(東洋大)、山県亮太(セイコーホールディングス)の“3強”が激突する大一番を前に「明日は大事な試合。体調はいいので楽しみ」と笑顔で語った。
5月の東日本実業団選手権で10秒10と自己ベストを更新。桐生も今月の日本学生個人選手権で自己ベストタイの10秒01をマークし、山県も今月の布勢スプリントで自己ベストの10秒06を出すなどそれぞれ調子を上げている。
ケンブリッジは「東日本(実業団)が終わってからトレーニングをしっかり積めた」と充実の表情。「スタートが課題だが、後半しっかり走れるように意識してきた。後半で持ち味が出れば優勝できると思う」と手応えを感じている。
所属先の安田秀一会長は、日本人初の9秒台を出した場合に「1億円を出す」とビッグボーナスを明言している。ライバルとの直接対決には大台への期待もかかるが、ケンブリッジは「もらえればラッキーくらいです」と“邪心”はなし。初の五輪切符をかけてまず勝負に徹するつもりだ。




