塚原直也氏が引退セレモニー
「体操 NHK杯兼リオデジャネイロ五輪代表選考会・男子個人総合」(5日、代々木第一体育館)
競技に先立って、2004年アテネ五輪体操男子で28年ぶりの団体総合制覇に貢献し、今年3月に引退会見を開いた塚原直也氏(38)の引退セレモニーが行われた。
現在は朝日生命体操クラブの総監督を務めている塚原氏は、やや緊張した面持ちで、「私、塚原直也はここにいる皆さまのおかげで無事引退を迎えることができました」と報告。「今日ここにいる家族、会社関係者、体操協会関係者、多くのファンの皆さまのおかげで念願のオリンピックの金メダルも取ることができました。総合力で達成できたことであり、自分一人では夢はかなわなかったと自負しております」と関係者、ファンに感謝した。
13年にオーストラリアの国籍を取得し、リオ五輪出場を目指した。最後まで五輪出場にこだわった競技人生を、「私の国籍を変えるという非行に関しても皆さまに協力していただき、私の体操人生は大変色鮮やかなものになりました」と独特な表現で振り返った。