大相撲夏場所（５月８日初日、両国国技館）で新十両に昇進した宇良（２３）＝木瀬＝が２８日、都内で母校・関学大から関取化粧まわしを贈呈された。宇良は昨年、同大からは初めて角界入りし、史上４位となる所要７場所（幕下付け出しを除く）のスピードで関取に出世を果たした。

　関学カラーの青を基調に「Ｋ．Ｇ．」と入った三日月の校章入り。デザインを担当した同大相撲部・永田雄次郎部長は「三日月は宇良関が完成に、満月に向かう道」と説明した。

　宇良は「こんなに立派な化粧まわしをいただいて光栄。大学４年の間、関学で学んだことは多くある」と、喜びをかみしめた。

　大学２年時に６５キロ未満の体重別で、相撲を始めて間もない京大の選手に負けたのが転機。「残りの大学生活を本気で相撲に打ち込もうと熱が入りすぎて、ここまで来てしまいました。関学の相撲部には自分のわがままな稽古を受け入れていただいてここまで上がることができた」と感謝した。

　昨年３月に同大から初の角界入りした際には「２年で関取」を掲げたが、その半分で目標達成。今後の目標については「とにかく勝ち越して、関取の地位でずっと勝ち越すこと」と、話した。