柔道・男子100キロ超級は原沢が優勝
「全日本選抜体重別柔道・第1日」(2日・福岡国際センター)
リオデジャネイロ五輪代表最終選考会を兼ねて行われ、男子100キロ超級は、昨年の全日本選手権覇者の原沢久喜(23)=日本中央競馬会=と2014、15年の世界選手権で銀メダルを獲得している七戸龍(27)=九州電力=が決勝で対決。原沢が内股で有効をとり、優勢勝ちで大会初優勝を果たした。
男女とも最重量級は29日の全日本選手権(日本武道館)が最終選考会となる。ここまで国際大会7連勝中と勢いのある原沢が一歩リードした形になったが、本人は「まだ通過点だと思っている。また全日本でしっかり勝って、目指すのは五輪の金メダル。まず代表権を取りたい」と気持ちを引き締めた。
一方の七戸は「勝たないといけない試合だったのに負けてしまった。全日本へ向けて切り替えないと」と厳しい表情。「(1回戦から)指導で勝ち上がって、形はどうあれ優勝したかったので最後に勝てず悔しい」と唇をかんだ。
日本男子の井上康生監督は原沢について「すべてをかけて戦った中で結果を出した。全日本選手権でも非常に期待できるし、その先にもいい印象を与えた」と高評価を与えた。世界ランク上位の2人の内、五輪に行けるのは1人だけ。同監督は「2人とも五輪への思いは強いので意地と意地のぶつかり合いになる。2人とも悔いの残らないように戦ってもらいたい」と語っていた。




