伊藤、平野との“みうみま”対決に完敗

平野美宇(左)に敗れコートを後にする伊藤美誠=東京体育館(撮影・棚橋慶太)
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 「卓球 全日本選手権」(17日、東京体育館)

 幼少期から戦ってきた盟友に手も足も出なかった。15歳対決となった女子シングルス準決勝で、リオデジャネイロ五輪代表候補に内定している伊藤美誠(スターツ)は、平野美宇(エリートアカデミー)に0-4と完敗。「今日は今までと相手の卓球が違って、まるで中国選手のようだった。何をやっても返されて本当に強かった」と脱帽した。

 ダブルスでは世界の頂点にも立った中学3年の2人による直接対決。伊藤は第1ゲームこそジュースで競ったものの、以降は力強いフォアハンドをコースに次々と決めてくる平野に圧倒され、「反応も打球も何もかもが速くて、攻めきれなかった」と白旗を揚げた。

 完敗した伊藤は「(平野は)今日は卓球も顔つきも気持ちも本当に強かった。こっちが打っても、守りに入らず打ち返してきた。こんな戦い方の選手は日本にいない」と目を丸くした。

 決勝進出こそ逃したものの、全日本では自己最高の3位。「この舞台で美宇ちゃんと対戦できたのはうれしい。お互い頑張ってきたことを出せた」。2月に世界選手権・団体戦、8月にリオ五輪を控え、「速い球に対応できるようにしたい」と課題を掲げた。

 決勝では、3連覇を目指す石川佳純(全農)と、史上最年少優勝が懸かる平野が激突する。

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