佐渡ケ嶽親方の長男が前相撲で3連勝
大相撲の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男・琴鎌谷(ことかまたに、本名・鎌谷将且、佐渡ケ嶽部屋)が九州場所5日目の12日、前相撲で3連勝を決めた。3日目に続き再び横江(武蔵川部屋)と対戦。いなしで相手の体勢を崩してから得意の右四つに組んで寄り切った。この日も花道では父である師匠の佐渡ケ嶽親方と、母でもあるおかみさんの真千子さんが見守った。
「プロは所作とかがアマとは全然違いますが、少しずつ慣れてきました。3日間、師匠とおかみさんが見てくれたので、一日でも早く関取になりたい」と改めて決意を示した。
15日の8日目に新序出世披露が行われるが、師匠が現役時代に実際に使用した化粧まわしで臨む。佐渡ケ嶽親方によると、部屋の後援会からぜひ出世披露で琴鎌谷に付けてほしいという依頼があったという。
ちょうど10年前の九州場所で引退した琴ノ若の現役最後の取組を、小学3年だった将且少年は福岡国際センターの会場で見届けた。「あとは頼んだぞ。琴ノ若を継いでくれ」という父の言葉に、「次は自分の番だ」と誓った。まずは思い出の詰まった師匠の化粧まわしを付けて、たくましく成長した姿を披露する。