朝弁慶が新十両 高砂部屋から9年ぶり

新十両昇進が決まりガッツポーズをする朝弁慶(東京・墨田区の高砂部屋)
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 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、朝弁慶(本名・酒井泰伸、神奈川県平塚市出身、高砂部屋)の新十両昇進を決めた。再十両は東龍(玉ノ井部屋)と大道(阿武松部屋)の2人。また、年寄・西岩を襲名した元関脇若の里ら8人の引退も発表された。

 新十両昇進の知らせを受けた朝弁慶は30日午前、東京・墨田区の高砂部屋で喜びの会見を行った。「すごくうれしいけど、まだ実感が湧きません」とニッコリ。07年3月の初土俵から8年以上かかって、ようやくつかんだ関取の座。「ちょっと長かったですが、やっと上がれました」としみじみと語った。

 高校時代は柔道で活躍。入門後も大きな体を生かして順調に出世したが、幕下に定着してからはなかなか壁を突き破ることができなかった。今年に入ってから、あまり考え過ぎず自分の相撲に徹するようになって勝ち越しが続き、秋場所は西幕下筆頭で6勝1敗の好成績を残した。師匠の高砂親方(元大関朝潮)も「よく頑張ったと思う。体は間違いなく関取クラス。これに技術と精神力が備わってくれば」と期待をかける。

 名門・高砂部屋からは06年5月の皇牙(おうが)以来の新十両力士の誕生。10年1月場所を最後に横綱朝青龍が引退してからは、朝赤龍がひとりで屋台骨を支えてきただけに、「早く次の誰かを関取にと思ってイライラしたこともあった。ずっと朝赤龍ばかりに負担をかけてきたからね」と高砂親方もホッとした表情だ。190センチ、185キロの巨体での押し相撲は迫力満点。「師匠みたいに人気のある力士になりたい」と、弁慶のイメージとは違う親しみやすい笑顔で抱負を語った。

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