女子フィギュアスケートの浅田真央（２４）が１８日、都内でアイスショーの「ＴＨＥ　ＩＣＥ２０１５」開催発表会見に出席し、現役続行を表明した。決断の後押しとなったのは、先輩のアルベールビル五輪銀メダリスト・伊藤みどりさん（４５）の言葉だった。伊藤さんは浅田の会見を見て、「『またやりたい』という気持ちになれたことは、よかった」と話した。

　真央とは４月１８日に公開対談を行い、「いろいろと悩んでいると思うけど、今しかできないことだから。選手として続けたいという気持ちが強いのであれば、やった方がいいと思う」と現役続行か引退か、「ハーフハーフ」で揺れる真央に助言。

　「悔いが残らないように、心の比重の思い方を選択していくのが、一番ベストなんじゃないかと（思う）」と話すと、浅田は「はい」とうなずいていた。

　会見後にＴＢＳ「ＮＥＷＳ　２３」のインタビューを受けた伊藤さんは「（真央ちゃんに）伝えたかったのは、少しでも『自分でやりたい』という気持ちがあった時こそ、大きなチャンスだ、と（いうこと）。『またやりたい』という気持ちになれたことは、真央ちゃんにとっていい休養、いい１年を過ごせたと思うんです」と大きな決断に笑顔を見せた。

　浅田はこの日の会見で「（対談で）お話をしていて印象に残っていることが２つある。１つは継続は力なり。もう１つは自分が後悔しないように決断をしてほしいと。やりたいと思ってもできないこともある。やりたいと思ったのならやった方がいい、とアドバイスをいただきました」と話していた。

　浅田にとって同じ山田満知子コーチの門下生である伊藤は、憧れの先輩。ゆっくりと語り合うのは今回が初めてのことだった。真央は対談したい相手を聞かれ「みどりさん」と即答したという。