北京に3つの敵 男子マラソン代表視察

 8月に中国・北京で行われる陸上の世界選手権男子マラソン代表の今井正人(31)=トヨタ自動車九州=、前田和浩(33)=九電工=、藤原正和(34)=ホンダ=が16日、本番コース視察を終えて帰国した。

 現地では後半10キロの試走も行った。エースの期待が懸かる今井は「思ったよりもアップダウンがあった。見たのと、聞くのとでは違う。行ってよかった」と、収穫を口にした。

 現地ではメダル獲得に向け克服しなければならない3つの洗礼を浴びた。1つは現地で深刻な問題となっている大気汚染。出発前は「条件はみんな一緒。普通だと思うようにしたい」と話していた今井だが、「少し感じた」と空気の悪さを実感した様子。「今日の朝はすごく澄んでいたし、日によって違うんだと思う。当日どうなるか」。また、それ以上に気になったのが黄砂だという。「黄砂の影響は結構感じた。目にゴロゴロ(砂が)入ってきた。レースまでの部分で対応を考えたい」と、対策に思いを巡らせた。

 そして、試走で実感したのが、路面の硬さ。北京の主要道路は戦車などの走行も可能なように硬くできている。「アップダウンもあるし、後半、思ったよりも足にきている可能性がある。しっかりとした足作りが必要」と、本番に向けた練習を見据えた。

 今後は延岡のゴールデンゲームス、九州実業団などでトラックレースに参戦する予定。「しっかりと勝つイメージを作っていきたい」と、力を込めた。

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