村上が逆転V「本当にビックリした」
「フィギュアGPシリーズ第6戦・NHK杯」(29日、なみはやドーム)
男子フリーでは、前日28日のショートプログラム(SP)で自己ベストをマークして3位につけた村上大介(23)=陽進堂=が、4回転サルコー2つを含むすべてのジャンプを成功させ、166・39点をマーク。自己ベストを40点以上更新する合計246・07点で初優勝した。
会心の演技を終えると両手で顔を覆い、何度もガッツポーズを作った村上は、連日の大幅自己ベストに驚いたような表情を見せた。
初の表彰台が初優勝。会場のインタビューでは「とにかくこの試合は、台(表彰台)に登ると思ってなかったので、優勝は本当にビックリした」「おととしこの試合で棄権して、また2年後に戻ってノーミスで2回演技できて本当にうれしい」などと初々しく話した。一昨年の大会では、公式練習で右肩を脱臼し、SPの演技中に棄権。そのときの悔しさも思い出しながら喜びに浸った。
村上は神奈川県出身だが、両親とともに米国に渡った9歳からスケートを始め、06年の世界ジュニア選手権では米国代表として出場し11位。07-08年シーズンに所属を日本に移した。現在でも米ロサンゼルスを練習拠点にしている。