龍谷大・滝中が自己最速150キロ計測

2度、自己最速を更新する150キロを計測した龍谷大・滝中=わかさスタジアム京都
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 「関西六大学野球・大商大3-2龍谷大」(15日、わかさスタジアム京都)

 龍谷大の滝中瞭太投手(4年・高島)が、大商大との1回戦に先発し、自己最速を3キロ更新する150キロを2度、マークした。1点リードの九回2死から逆転二塁打を浴びて敗れたものの、関西の大学野球界に新星が現れた。

 リーグ初戦で新記録となる7者連奪三振をマークした右腕が、新境地を切り開いた。立ち上がりからアベレージで147~9キロの直球で押しまくり、「目標としていた数字だった」と言う150キロを2度、計測。3季連続優勝を目指す大商大打線に対し、八回まですべてシングルヒットの4安打1失点に抑えた。

 2-1で迎えた九回もこのまま行くかと思われたが、1死から不運な二塁内野安打で出塁を許すと、2死から左前にフラフラと上がった打球がポテンヒットになった。続く代打・三好健には高めの直球を振り抜かれ、打球は左翼の頭上を越える逆転の2点二塁打。「自分の甘さが出た。体力的な部分もそうですし」と唇を噛む。

 それでも阪神・熊野スカウトは「ボールに力があるし、2試合連続でいいものを見せたわけだから。去年の岡田(大商大から広島にドラフト1位で入団)みたいになる可能性を秘めている。球威もあって、制球もいい。変化球で空振りを奪える。セットアッパーとしての才能もある」と絶賛した。

 18日の2回戦へ向け「落ち込んでいるヒマは無いけど、落ち込んでます…」と語った滝中。ただ敗れたとはいえ、阪神を含む6球団のスカウトに力のある投球を見せたことは間違いない。

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