秀岳館、九回2死から逆転サヨナラ
「選抜高校野球・準々決勝、木更津総合1-2秀岳館」(28日、甲子園球場)
秀岳館(熊本)が木更津総合(千葉)に、九回2死から逆転サヨナラ勝ちし、初の4強入りを決めた。
0-1の九回、ここまで2安打に抑えられていた木更津総合の先発左腕・早川隆久投手(3年)を攻略。四球、犠打、内野ゴロ、四球で2死一、三塁。ここで5番の広部就平内野手(2年)が右前に同点適時打。続く堀江航平内野手(3年)が中越えにサヨナラ打を放った。
鍛治舎巧監督(64)は「大変苦しい試合でしたけど、最後の最後にみんなが心をつないで逆転してくれました」「誇らしい子どもたちです」と興奮冷めやらぬ表情で話した。前日27日の南陽工との2回戦は打線が3本塁打、16得点と爆発したが、この試合は4安打。「貧打というよりはきょうは早川君がベストピッチングをしていた。致し方ないかなと思います。最後の最後でよく粘った、頑張ったと思います」と、土壇場で試合をひっくり返した選手を褒めた。
木更津総合は45年ぶりの4強入りまであと1死としながら、サヨナラ負け。四回、2死二塁から鳥海嵐万外野手(3年)の左前適時打で先制。先発の早川は八回まで秀岳館打線を2安打無得点に封じ、九回も2死までこぎ着けたが、最後に力尽きた。

