ＤｅＮＡのアレックス・ラミレス監督（４１）が２３日、東京都世田谷区の駒大合宿所を訪ね、ドラフト１位で指名した今永昇太投手（２２）に指名あいさつ。ローテ入りを期待する左腕と、まずはパフォーマンスで“合体”した。

　緊張が一気にほぐれた。指名あいさつを終えて行われた２ショット会見は、途中から爆笑の渦に包まれた。報道陣にリクエストされて、“ゲッツ”を共演。さらに“ゲッツからのフレームアウト”を伝授し、最後は“アイーン”で締め。すっかり打ち解けた２人の姿があった。

　「とても才能があるし、ハンサムだし、頭のいい、賢い選手だなと思いました」。ハキハキした受け答えに、ラミレス監督は満足そうに感想を明かした。もちろん高評価はパフォーマンス力だけではない。予定より早く到着したラミレス監督は、ブルペンで投球練習をする今永の姿をチェックしていた。

　「車で到着した時に、ブルペンが見えた。３人投げている中で、１人、非常にいいピッチャーがいた。スカウトに聞いたら『あれが今永です』と言う」。興奮気味に話を続ける。「変化球はスライダーにツーシーム、ストレートは内外角に投げ分けることができる。フォームのバランスもいい。９０％に近いと思う」とナマ今永を絶賛した。

　今永は「まだまだこんなもんじゃないと思う。もっとギアを上げてアピールしたい」とキッパリ。「ファンあってのプロ野球。一生懸命プレーして、ファンサービスも忘れないようにやっていきたい」とプレーで、パフォーマンスで球界を盛り上げる思いだ。