ハム中嶋がサプライズ引退セレモニー

 試合後の引退セレモニーで、ナインから胴上げされる日本ハム・中嶋=札幌ドーム
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 「日本ハム2‐10ロッテ」(1日、札幌ドーム)

 プロ野球記録の実働29年を誇る日本ハム・中嶋聡バッテリーコーチ兼捕手の今季限りでの現役引退が、試合後に栗山監督から正式発表された。

 本拠地札幌ドームでの今季最終戦はロッテに完敗。中嶋は九回から現役最後のマスクをかぶり、鍵谷、石井をリードした。打席機会はなかった。チームは2位が確定しており、CS進出は決まっている。

 試合後には本拠地最終戦セレモニーが行われ、ファンにあいさつした栗山監督が「プロ野球という厳しい世界で、29年間プレーし続けた中嶋兼任コーチが現役を引退します」と報告。本人は全日程が終了するまで発表を控えたい意向だったというが、サプライズでの引退セレモニーとなった。

 セレモニーには、同郷の秋田県出身で阪急時代にはバッテリーも組んだ名球会投手・山田久志氏、オーストラリアからは日本ハムのかつての同僚・マイケル中村元投手も駆けつけた。

 栗山監督に呼び出される形でマイクの前に立った中嶋は「29年間、本当に長い間野球選手をしました。一つも悔いはありません。やり尽くしました。人に恵まれ、いろんな人と会いましたけど本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。最後に…僕を福岡(CSファイナルステージ)に連れて行ってください。そして日本シリーズまで連れて行ってください。お願いします!」とあいさつ。大歓声と拍手に包まれた。

 中嶋は秋田・鷹巣農林高(現秋田北鷹高)から1986年度ドラフト3位で阪急(現オリックス)に入団。西武、横浜(現DeNA)を経て2004年から日本ハムに加入。07年からはバッテリーコーチを兼任していた。通算成績は1550試合出場で804安打、55本塁打、349打点、打率・232。89年にはゴールデングラブ賞、95年にはベストナインに輝いた。

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