「全国高校野球・組み合わせ抽選会」（３日、大阪市内）

　夏の甲子園で“初戦不敗神話”を継続中の明徳義塾（高知）には今夏も難敵が立ちはだかる。第３日第２試合で投打の柱、平沼翔太投手（３年）を擁して今春センバツを制した敦賀気比（福井）との対戦が決まると、１回戦屈指の好カード誕生に場内からどよめきが起こった。

　明徳義塾は夏の甲子園初戦は初出場の８４年から１６連勝中。昨夏は超高校級スラッガーの岡本和真内野手（現巨人）を擁した智弁学園（奈良）を１回戦で撃破して連勝記録をさらにのばした。

　今夏も厳しい相手との顔合わせとなったが、馬淵史郎監督は「当たって砕けろ！監督が、子供たちが精神的に思い切ってやれる環境をつくってやれるか」とカギを説いた。「あとは『お前らの代で負けるんか』とプレッシャーも少しかけようか」と冗談交じりに話した。

　敦賀気比の印象については「平沼君が投打の中心でセンバツを見ていると力強かった。平沼君を打たせるとダメ。投球で調子に乗ってくる。作戦としてはバッテリーに打たせるな。調子に乗せるな」と説明。「とにかく初戦をベストで戦います。初戦を勝てば二つ三つ、ポンポンいきそうな気がする」と上位進出も思い描いていた。

　史上８校目の春夏連覇に挑む敦賀気比・東哲平監督は「一緒の高校生がやることなので、こちらがきっちり力を出してくれれば、いい結果が出ると思います」と明徳義塾の“不敗神話”を過剰に意識することはなかった。

　【明徳義塾・夏の甲子園初戦】

連勝　年　勝敗　スコア　相　手

　１　８４　○１１－２　県岐阜商（岐　阜）

　２　９１　○　６-０　市岐阜商（岐　阜）

　３　９２　○　３-２　星　稜　（石　川）

　４　９６　○１２-０　常葉菊川（静　岡）

　５　９８　○　６-５　桐生一　（群　馬）

　６　９９　○　９-１　栃木南　（栃　木）

　７　００　○　３-０　専大北上（岩　手）

　８　０１　○１０-０　十日町　（新　潟）

　９　０２　○　５-０　酒田南　（山　形）

１０　０３　○　４-１　横浜商大（神奈川）

１１　０４　○１５-２　盛岡大付（岩　手）

１２　１０　○　６-２　本庄一　（埼　玉）

１３　１１　○　３－２　北　海　（北海道）

１４　１２　○　３－２　酒田南　（山　形）

１５　１３　○　２－１　瀬戸内　（広　島）

１６　１４　○１０－４　智弁学園（奈　良）

　　　１５　？　　　　　敦賀気比（福　井）？