霞ケ浦“十度目の正直”で初の夏切符

初の夏の甲子園出場を決めた霞ヶ浦ナイン
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 「高校野球・茨城大会決勝、霞ケ浦2-0日立一」(24日、水戸市民)

 霞ケ浦が“十度目の正直”で初の夏切符を手に入れた。昨夏も決勝で敗れ「勝てば甲子園」という試合では9連敗中だったが、2投手が相手打線を1安打に抑える完封リレーで、初回にスクイズなどで先制した2点を守り抜いた。

 先発した背番号「10」のサウスポー・安高颯希投手(3年)は「後ろにエース綾部がいるので全力で投げた」と、6回1安打無失点の好投。その安高からマウンドを引き継ぐ際、「頼むぞ」と背中をたたかれたプロ注目のエース・綾部翔投手(3年)は最後の打者から自慢の真っすぐで三振を奪うなど、3回をパーフェクトに抑えた。

 ジンクス打破へ高橋祐二監督(55)が最後に懸けたのは、選手たちの執念だった。「モチベーションビデオ」なる映像を作成し、この日の決勝戦前に流した。昨夏の決勝で敗れた試合などを経て、今夏は甲子園に行くという内容だった。

 それを見た綾部は「気合が入った。昨年の悔しさを二度と繰り返さないぞ」と発奮。就任15年目でついに壁をぶち破った指揮官は「感無量です」と目頭を熱くし、OBも駆けつけたスタンドに手を振った。

 いよいよ夢の聖地に乗り込む。高橋監督は「校歌を歌ってこそ一人前」とまずは甲子園1勝を誓った。

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