オリ金子、FA宣言「時間がないので」
オリックスの金子千尋投手(31)が11日午前、今季取得した国内FA権を行使する意向を球団に伝えた。
瀬戸山隆三球団本部長は「ショックだし残念。これから、宣言残留の方向へ誠意を持って交渉を続けていきたい」と話した。同本部長によると、リミットの11日に行使を決断した理由について金子本人は「時間がないので、ひとまず宣言という形にさせていただきます」と話していたという。
金子は今季両リーグ最多の16勝を挙げ、パ・リーグでは最優秀防御率との2冠を獲得し、沢村賞に選出された。
金子は10月22日に渡米し、ワールドシリーズ第3戦を観戦。帰国後の同27日にはメジャー挑戦に対しても「そこでやってみたい気持ちは、変わらず持っています」と話し、今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を視野に入れていた。オリックスでは宮内オーナーをはじめ、球団首脳陣が残留を強く希望していた。
球界を代表する金子が国内FA権を行使したことで、今後は多くの球団が獲得を目指すとみられる。