ノムさん 阪神ダメ「生え抜き意識」…

 野球評論家の野村克也氏(78)が18日、監督を3年間務めた古巣の阪神タイガースをバッサリと切り捨てた。

 SG「ボートレースクラシック」開催中のボートレース尼崎でトークショーを行った野村氏は、尼崎が阪神の地元・兵庫とあって、ステージに上がるや「いやー、阪神弱いね」とぼやき節で第一声。

 阪神が弱くなった理由について司会者から問われると「選手がちやほやされる。坊ちゃん。ミーティングを開いても聞かない。あなたたちが甘やかすからですよ」と阪神ファンにも苦言を呈した。

 監督だった99年から01年は3年連続最下位に沈んだこともあり「こんなやりにくいチームはなかった。監督を引き受けたことを大後悔している」と振り返った。

 その理由については「本当に居心地の悪い球団だった。生え抜きにこだわりすぎる。僕は頑張ったつもりだけれど、どうもよそ者扱いだった」と苦笑いを浮かべた。

 今季の優勝も「ムリ」と一言。和田監督についても「阪神の監督当時)和田は選手、コーチとして使った。コーチには向いているけれど監督の器じゃない。まじめだけど、監督というのは野球知らなくてもいい。存在感があれば。和田はオーラ感じないでしょ」と言いたい放題だった。

 また、今回のトークショーは当初、清原和博氏が務めるはずだったが、清原氏の薬物使用報道があった直後に野村氏へと変更。野村氏は清原氏に関する発言は一切なかった。

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