大谷翔平2年ぶりバント安打!シフト裏かく奇策 バント名人ロバーツ監督「(10点満点中)2点」も「結果は10点満点」

 フリーマン(左)の満塁弾に笑みを浮かべる大谷、ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース提供)
 1回、セーフティーバントを決めるドジャース・大谷(共同)
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 「ドジャース6-4ダイヤモンドバックス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)がダイヤモンドバックス戦で一回の打席でバント安打を成功させた。22年4月20日のアストロズ戦以来、約2年、1422打席ぶりとなる珍しいプレーで勝利へのこだわりを見せた。先発した山本由伸投手(25)は七回途中2失点の好投で自身5連勝。チームは4連勝で貯金を今季最多の16に伸ばした。

 本拠地がどよめいた。一回の打席の初球。ヒッティングの形から突然、腰をかがめバントの構えに切り替えた。投手左側に弾んだ打球に快足を飛ばす。素早い反応で捕球した敵軍左腕だったが、送球が本塁側にそれたため、一塁手が捕球ミス。一塁を駆け抜けた大谷が満面笑みを浮かべた。

 前日のレッズ戦で移籍後初となるサヨナラ適時打を放ったヒーローによる奇策。ベンチから打席を見守ったロバーツ監督も「すごく驚いたよ」と感想を口にしながら「決していいバントではなかったけど、彼の速さを物語っていた」と話した。

 引っ張る打球を警戒し、内野陣全体が右側による“大谷シフト”の裏をかいた攻撃。指揮官は「試合の状況を考えながらプレーできる選手は大好きだね。いいプレーだった」と称えた。

 この日の大谷は同点の三回無死一、二塁の勝ち越し機に四球を選んで出塁。3番フリーマンの勝ち越し満塁弾を呼び込んんだ。ロバーツ監督は「ショウヘイがフレディ(・フリーマン)の舞台を整えた」と表現した。

 先発の山本がクオリティースタート(6回以上、3自責点以下)でゲームをつくってチームは快勝。4連勝で貯金を今季最多の16に伸ばした。

 現役時代の03年に走者なしの状況でバント安打を16回成功させている指揮官。メジャー屈指のバンターは大谷のセーフティーバントの10点満点の採点を求められると、「たぶん、2点だな」と報道陣の笑いを誘った後、「でも、結果は10点満点だったよ」と言ってウインクしてみせた。

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