イチロー、「思い出したのは仰木監督」偉業達成し、オリックス時代の恩師に感謝
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「ロッキーズ7-10マーリンズ」(7日、デンバー)
マーリンズのイチロー外野手(42)が、ロッキーズ戦でメジャー史上30人目の通算3000安打を達成した。大台にあと1本として臨んだ試合に「6番・中堅」で出場し、七回の第4打席で右越え三塁打。メジャー16年目、通算2452試合目で偉業を成し遂げた。
フィールドに敵地ファンの興奮が渦巻いた右翼フェンス直撃の三塁打。滑り込むことなく、三塁に達したイチローが一番に思い出したのは、オリックス時代の恩師で、05年12月に他界した仰木彬氏の顔だった。
「3000(安打目)を打ってから思い出したことは、このきっかけをつくってくれた仰木監督ですね。神戸で2000年の秋に、これはお酒の力を借りてですね、僕が口説いたんですけど、その仰木さんの決断がなければ、なにも始まらなかった。そのことが頭に浮かびました」。
イチローの野球人生にもっとも影響を与えた人物。仰木氏がポスティングシステムを使ってのメジャー移籍を許していなければ、この日のイチローの偉業はなかったと言っても過言ではない。だからこそ、神戸のレストランで見せた監督の顔はしっかりと脳裏に焼きついている。