マー君の右腕に張り…復帰計画白紙に

 右肘靱帯(じんたい)の部分断裂でDL入りしているヤンキースの田中将大投手(25)が右腕全体の筋肉の張りを訴え、約1週間は本格的な投球練習を控え、筋力強化中心のメニューで調整することになった。ヤ軍が29日に発表した。田中将はこの日のブルージェイズ戦前にチームから離れ、ニューヨークに戻った。

 9月中旬にも戦列復帰と思われていた田中将のカムバック計画が白紙に戻った。計49球を投げた実戦形式の打撃練習から一夜明けたこの日、右腕に張りを感じたという田中将は急きょ、首脳陣と今後について相談。大事を取って投球練習を休止した。

 「投げ始めとか、段階が上がった中ではいつも張りが出てくる。自分の中ではそんなに大きな問題と捉えていないんですけど、『ちょっと時間が欲しい』というふうに言わせていただきました」

 ポストシーズン進出争いが激化する中、早期復帰を望む声は日に日に高まるが、見切り発車で痛みが再発しては元も子もない。

 田中将は「もちろんシーズンをやっている限り、そこ(復帰)は頭の中に入れて進めていきます」と断言。ジラルディ監督も「調整は逆戻りしたが、それだけで済むことを願っている」。9月下旬に1試合でも2試合でも登板できることを期待した。

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