マー君日米30連勝!球団新3戦28K

 「ヤンキース3-0カブス=ダブルヘッダー第1戦」(16日、ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(25)は、カブスとのダブルヘッダー第1試合に先発し、8回を投げて2安打無失点、10奪三振、1四球で、2勝目を挙げた。2戦連続2桁奪三振で、メジャー自己最多107球の力投で本拠地初勝利。デビュー3戦で28奪三振は球団新記録だ。楽天時代からのレギュラーシーズンの連勝記録を「30」に伸ばした。

 負の要素を力に変えた。先発予定の前日の試合が降雨中止となり、スライド登板。しかも大寒波の影響で、快晴のデーゲームにもかかわらず気温は4度。それでも田中将は動じなかった。

 課題の立ち上がりをクリアした。一回は四球で走者を出しながら無失点。二回は1死から投前バントを処理したが、ビデオ判定でジャッジが覆って安打になった。それでも冷静に、後続を断った。

 三回からはスプリットが低めに集まり、4イニング連続の三者凡退。七回に再びバント安打で走者を出したが、終わってみれば安打はこの2本だけだった。8回無失点。二塁さえ踏ませない、圧巻の本拠地初勝利だった。

 「ダブルヘッダーで第1試合の先発が崩れるわけにいかない。いい形でいい結果を出せたことはよかった」。それでも「完璧ではありませんし、そこまでよかったかというのもある」と、満足することはなかった。

 メジャー最多の107球を投げたが、「110球以上投げさせない」(ロスチャイルド投手コーチ)という方針から、初完封はお預け。しかし田中将は「1つの完封より1年通して仕事をすることの方が大事だと思うので、こだわりは全然ない」と言い切った。

 そんなルーキーの気概に応えるかのように、ロスチャイルド投手コーチは田中将に年間投球回数制限を設けないことを明言した。一流投手の証しである年間200回投球にも「日本で何度も達成しているから心配はない」とゴーサインだ。

 デビュー3試合で計28奪三振は球団新記録。ヤ軍投手で8回以上を投げて2安打以下、2桁奪三振で無失点に抑えたのは、サイ・ヤング賞5回のランディ・ジョンソンが05年に記録して以来だ。楽天時代から続くレギュラーシーズンの連勝記録は「30」に。投げるたびに快記録を生み出していく。

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