MLBが楽天に「協定順守」を要求

 米大リーグ機構(MLB)がポスティングシステムに代わる新移籍制度でのメジャー移籍を目指す楽天の田中将大投手(25)に関連し、楽天に日米間選手契約に関する協定の順守を求める文書を送ったことが30日、分かった。関係者によると、楽天が田中から「できる限りの協力や寄付をしたい」との申し出があったと発表したことについて、MLBは協定の規定に抵触する可能性があると指摘している。

 協定では、新制度に設けた譲渡金以外の金銭や有価物が日本の球団に提供されることを禁じている。文書は日本野球機構を通じて楽天に電子メールで送付され、英文での早急な返答を求めている。楽天の対応次第では制度を存続できない事態になる可能性もあるが、球団は「内容は確認中ですが、ルールに反するつもりはない」との見解を示した。

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