イチ“偽捕球”からレーザー!

 「ヤンキース0-2アスレチックス」(3日、ニューヨーク)

 ヤンキースのイチロー外野手(39)はアスレチックス戦に「5番・右翼」で出場し、4打数1安打だった。5番での先発は大リーグ13年目で初。六回無死一塁の守備では、右翼フェンス直撃の打球に対し、見事な“トリックプレー”を披露し打者走者を二塁で刺した。

 変幻自在。イチローがトリッキーなプレーでリーグ最多タイとなる今季4個目の補殺を記録した。六回無死一塁。ドナルドソンの打球は、自身の頭上を越えて右翼フェンスを直撃した当たり。捕球不可能と判断ながら、いったん打球から目を切って捕球するふりをした。一塁走者のスタートを遅らせるためだった。

 「引っ掛かってくれれば、と。(走者を)一、二塁に止めたいけどね、ほんとは」。結局、一塁走者はイチローの“わな”にはまらず三塁へ。ベストな形にはならなかったものの、果敢に二塁を狙った打者走者は素早い送球でアウトにした。

 「普通でいくと(打者走者の二進は)無理。でも僕は投げなきゃいけない」。一塁走者と打者走者、2人の心理を読んだ高度な技だった。

 さらに六回2死二塁の場面では右前打を鋭い出足で処理し、本塁返球。走者を三塁にクギづけにしたが、「あそこは行ってほしいよね。行く場面でしょ」と見せ場を邪魔され、残念そうだった。

 この日はメジャー13年目で初の5番に入り、四回に3戦連続安打となる左前打。最近9試合で打率4割。イチローのパフォーマンスが熱い。

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