倍率12.1倍、大阪環状線の新車両が公開

JR西日本が12月3日、大阪環状線・JRゆめ咲線専用新型車両「323系」の一般公開イベントを開催した。大阪環状線の新型車両の導入は環状線史上初めてで、イベント招待枠1000名に対して12096名の応募(倍率12.1倍)があったことからもその注目度の高さがうかがえる。会場の「吹田総合車両所森ノ宮支所」(大阪市城東区)では、内覧会のほかに試乗会も行われ、新型車両が発車すると大きな歓声が上がっていた。

「入り口付近に人がいて動かない場合がありますよね。それも危険なので、こういう工夫が」とは、入り口から見てハの字型になった座席のつい立て。腰を掛けられないよう完全に壁にし、入り口に対して斜めになっているので、自然と人が内側に。今回大阪環状線に導入される新型車両は毎日乗る人の気持ちを優先させたデザイン。ベビーカーや車イスのスペースを設けたり、優先座席を個別で仕切って立ち上がりやすくしたりと、実際に見てみると「なるほど!」とうなされる工夫が織り込まれている。

そして今回、関西では初の防犯カメラを設置。関東ではトラブル防止効果が得られているそうで、こちらも初めての試みとして期待されている。また特に乗客が多いというデータが出ている8号車両の入り口スペースは広めにとられており、壁面のクッション、様々な高さの吊り皮など、満員時の配慮が徹底的に行われている。会社の同僚と訪れた男性は「ふわふわして、サスペンションが良かった。やさしい乗り心地」と新型車両に大満足の様子だった。大阪環状線デビューは12月24日。その後、順次導入されていく予定だ。

取材・文・写真/谷知之

(Lmaga.jp)

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