【第１７０回】関野文（２９）＝大阪・１１８期＝

　ピット内では常に屈託のない笑顔を見せている関野。アニメ声優のような声も手伝って、アイドルレーサーとしての人気がすごい。ただ、潜在能力もなかなかのもの。ボートに乗った瞬間にスイッチが入るタイプで、水上ではアグレッシブなターンを見せている。

　そんな関野が自らデザインをした、こだわりのヘルメットがこれだ。白ベースに黄色いニコちゃんマークが散りばめられてある。「よく見てもらえればわかるけど、ニコちゃんマークは全部一緒ではないんです。両目がハートのものや、舌をペロッと出しているものもあるんですよ」とニッコリ。近くから見ないと分からないくらいの感じがいいのだろう。

　後頭部にも注目だ。グラフィックアートのようなデザインで登録番号と名前が描いてあった。「４９２７は水色で、ＡＹＡはオレンジ色にしました。ポイントは９のところにイチゴのイラストが入っているところですね」とアピールしていた。

　長期休養から昨年１０月の住之江で復帰。徐々にレース勘を戻す作業に取り組み、今年は１月のとこなめ、宮島、２月の芦屋と５節中３回準優に進出している。「復帰した直後はＳが分からないし、ターンはこれでいいのかな？と思いながら乗っていました（笑）。今年の目標はまずＡ級に復帰することです」と目を輝かせていた。再スタートを切った関野のパフォーマンスに注目だ。