【ボート】平和島で松村敏がG1初V
「平和島ダイヤモンドカップ・G1」(13日、平和島)
1号艇で1番人気の松村敏(31)=福岡・92期・A1=がコンマ05のトップSを決めて逃げ切り勝ち。G1優出2回目で初優勝を飾り、賞金800万円を獲得した。2、3着には中野次郎、吉川元浩が入った。
“スタート王”松村が本領を発揮した。今期適用(14年5~10月)の平均STはコンマ11。この持ち味は2月の九州地区選に続く2回目のG1優勝戦でも生きた。
レース後も緊張した面持ちの松村。「信じられないし、最高です」と声を絞り出すように語った。コンマ05という快Sを放ったものの、緊張感が影響したかのように1周2Mで振り込んでしまう。一瞬ヒヤっとしたが、態勢を立て直すと、リードを広げていった。「Sが一番のとりえ。負けないつもりです。今がチャンスだと思う」。同期の毒島誠の存在も起爆剤だが、今や追い越すほどの勢いがある。
次節から福岡(20~25日)、芦屋(4月1~5日)と地元戦が続く。「G1ホルダーの名に恥じないように精いっぱい走ります」とトップレーサーの自覚も芽生えた。この優勝で、来年3月にここ平和島で行われるボートレースクラシックの出場権を勝ち得た。ボート界屈指のS力を持つ松村。素晴らしい武器を携えて王道を歩む。
▽平和島G1優出選手の次節
松村 敏(福岡)20~25日 福岡・一般戦
斉藤 仁(東京)26~31日 多摩川G1・ウェイキーカップ
中野次郎(東京)17~22日 蒲郡G3・KIRIN CUP
吉川元浩(兵庫)90日間のF休み
石渡鉄兵(東京)17~22日 徳山・一般戦
太田和美(大阪)17~22日 尼崎SG・ボートレースクラシック