【ボート】53歳・日高レジェンドV

 「クイーンズクライマックス・G1」(28日、住之江)

 1号艇で断然人気を集めた日高逸子(53)=56期・福岡・A1=が、インからコンマ01のトップSを決め逃げ切り初優勝を飾った。G1Vは05年3月大村で行われた女子王座以来で9年ぶり2度目。2着は平高奈菜、3着には地元の鎌倉涼が入った。11Rで行われたクイーンズクライマックスシリーズ戦は中谷朋子(38)=兵庫・78期・A1=が優勝した。

 長年、女子ボート界を引っ張って来た第一人者が、百戦錬磨の経験を生かした。レース直前に6メートルの強い向かい風が吹く難しいコンディションだったが、日高はコンマ01の快S。ピットでは一瞬悲鳴が上がったが、判定は「正常」。それでも53歳のヒロインは「一瞬ドキッとしたが、向かい風なので入っていると思った」と涼しい顔でインから押し切った。

 14年はエンジン抽選運にはあまり恵まれなかったが、最後の年末の大一番で「素晴らしい乗り心地」という抜群機を手に入れた。ファイナルでも「展示から乗りやすくてターンも風がないくらいきれいに回れた。エンジンのおかげ」と相棒をたたえた。

 1989年に女子王座(レディースチャンピオン=当時G2)でVを果たして以降、長きに渡りずっと女子のトップを走り続けたが、G1優勝は意外にも05年の大村女子王座以来。「長かったですね。引退も考えたが、まだまだこの年でもやれる」と久々のタイトル奪取にグレートマザーは自信を取り戻した。

 マネークイーンとして臨む15年に向けては「まずは2000勝達成(現在1961勝)。そして来年は地元・福岡でクイーンズクライマックスが開催されるので12人に残って絶対に出場する」と力を込めた。すでに名人戦にも出場する大ベテランになったが、まだまだ若手世代には負けられない。

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