ホーム競馬・レース2013年ボートレースグレード開催女子王座決定戦
G1・第27回女子王座決定戦
金田、女子王座初優出で女王奪取
2013/8/11 鳴門12R▼G1・女子王座決定戦・優勝戦 | |||||
着順 | 連番 | 選手名 | 住所 | 進入 | ST |
1着 | ④ | 金田 幸子 | 岡山 | ④ | 11 |
2着 | ⑤ | 浅田千亜希 | 徳島 | ⑤ | 15 |
3着 | ① | 平山 智加 | 香川 | ① | 22 |
4着 | ③ | 山川美由紀 | 香川 | ③ | 21 |
5着 | ⑥ | 寺田 千恵 | 岡山 | ⑥ | 19 |
6着 | ② | 谷川 里江 | 愛知 | ② | 18 |
金田が新女王―。4号艇の金田幸子(33)=岡山・86期・A1=が、4カドから豪快にまくって女子王座初優出で初Vの偉業を達成。優勝賞金1000万円とSG・総理大臣杯(14年3月18~23日・尼崎)の出場権を手に入れた。地元の浅田千亜希が2着、人気を集めた1号艇の平山智加は3着に敗れて、3連単は2万円台の高配当となった。
優勝し笑顔を見せる金田幸子
“脱力系”無心の走りで快“冠”まくり
酷暑の鳴門でマイペースな個性派女王が誕生した。金田は4カドからコンマ11のトップSを決めると、1Mで悲願の初Vを狙った平山、エース機の谷川、さらには連覇を目指した山川の内3艇を一気にねじ伏せた。「Sして左を見たら抜けていたので、もしかして(勝てるのかも)と思った。予想外の展開だったけど、まくりで勝てて一番うれしい」と満面の笑みで振り返った。「チーム岡山」で手に入れたタイトルだ。「レース前には(岡山の)先輩も後輩も大丈夫って励ましてくれた。(最終日も)8Rあたりまで調整が全然合ってなかったけど、みんなのおかげでいい状態でレースに臨めた。優勝賞金で温泉旅行にでも連れて行きます」と感謝の言葉を並べた。
10度目の女子王座で初の優出。しかも相手は歴戦のつわものばかりだったが、気負いはなかった。以前にピットで今年の目標を聞くと「健康第一。体力をつけたい。でも、好きな人のライブが終わってモチベーションが低いんですよね」と答えるなどタイトルには全くの無欲。その“脱力系”が大一番も、無心の走りでド派手な仕事をやってのけた。
この優勝で初のGⅠタイトル獲得とともに、女子の賞金ランクは2位に浮上。賞金女王出場が大きく近づき、来年のSG・総理大臣杯の出場権も手に入れた。女子ボート戦線に新風を吹き込んだ個性派女王から今後も目が離せない。
1周2M
優勝戦VTR
浅田がピストンリング4本とキャブレターを交換。それ以外の5人は部品交換なしで登場した。進入にもつれはなく、展示・本番ともに枠なり3対3。4カドに引いた金田がコンマ11のトップSを決めて、一気に絞ってまくり切った。この仕掛けに乗って浅田はまくり差し、寺田も外マイで続く。イン平山も立て直して懸命に前を追い、2周1M全速で寺田を交わし3番手に浮上。さらに最終1M差しで浅田の懐を捕らえたが、浅田が力ずくで振り切って2着を死守。平山は3着に終わった。戦い終わって
平山3着「ダメですね~」今年も勝てなかった。3度目の優勝戦1号艇で挑んだ平山だったが、金田の一撃にのみ込まれて3着。前2回の雪辱はならなかった。Sはコンマ22で、6人中最も遅い。「ダメですね~。行き足の途中で遅れたと思った」とガックリ。1月に尼崎周年記念の優勝戦をイン逃げで制し、実績を重ねて臨んだ。それでも、女子王座のカベは厚かった。「ここ一番で遅れるのを克服しないと…」と自身を責めていた。
浅田千亜希(2着)
「整備をして、足は今節の中で一番良かったと思う。Sも全速。やれることはやったと思う」
山川美由紀(4着)
「とにかくSに尽きる。足は良くなっていたけど、回り過ぎだった」
寺田千恵(5着)
「自分としてはベストを尽くしたと思う。あの子(金田)が自分のスタイルで勝ってくれた。それが本当に良かった」
谷川里江(6着)
「心でSを控えてしまった。でも、Sの足は(平山)智加ちゃんより良かったよ」
WHO’S WHO
金田幸子(かなだ・ゆきこ)79年11月26日生まれ、33歳。岡山県倉敷市出身。岡山県立総社南高校を卒業後、本栖養成所86期に入学。00年5月に児島でデビューし、初1着はその節の4走目に決めた。初優出は03年9月の住之江女子リーグで飾っていたが、初優勝は07年6月の平和島オール女子までかかった。今回が通算10度目のV。GⅠは05年女子王座決定戦(大村)が初参戦で、優勝はおろか予選突破も今回が初めてだった。157センチ、血液型はA。家族は父母と兄。生涯獲得賞金は2億2486万6893円。レースニュース
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