【POG】半兄はシャケトラ トラミナー初戦から期待十分(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 9月25日の中山新馬戦(芝2000m)は2番人気のスマラグドス(牡、西園正)が、好位の3番手を追走。直線は2番手から運んだ2着馬との追い比べを制して、1馬身1/4差をつけてVを決めた。師は「コントレイルの弟(インタクト)の注目が高かったけど、ケイコでいい時計が出ていたし、実戦でも攻め通りに走ればいい勝負になると思っていた」と会心の勝利に目を細めた。次走は同じ距離の京都2歳S(11月26日・阪神、芝2000m)を予定している。

 僚馬で同日の中京未勝利戦(ダート1800m)を勝ったメイクザビート(牡)については「(レースを)4回使ったし、放牧に出します。次走もダート戦を予定しています」とコメント。カンナS4着のトールキン(牡)については「スタートの出が悪く、その後に仕掛けてポジションを取りに行ったら掛かった。チグハグな競馬だった」と敗因を分析。次走は未定だが、芝1200m戦を考えている。

 野路菊Sで断然の1番人気に支持されたが、最下位の7着に敗れたカルロヴェローチェ(牡、須貝)。敗因について、師は「両前にソエが出ていて、硬い馬場を気にしたようだ」と説明した。「原因がはっきりしたし、幸い症状も軽かったので、良かった。放牧に出してしっかり治療をして立て直します」と今後について話した。

 札幌2歳Sを制したドゥーラ(牝、高橋康)の次走が阪神JF(12月11日・阪神、芝1600m)に決定した。西岡助手は「レース後の馬の状態を判断して、調教師とオーナーが話し合いをしたうえで、GⅠへ直行をすることに決まりました。前走はレベルの高いメンバーを相手によく勝ってくれました。馬体重も減ってきていましたし、放牧に出して疲れを取って、減った目方も回復させたいと思っています」と説明した。帰厩は今月末ごろを予定している。

 次週の注目新馬は2頭。ともに8日の阪神新馬戦・牝馬限定(芝1600m)を予定している。

 トラミナー(牝、藤原、父サトノダイヤモンド、母サマーハ)は重賞3勝馬シャケトラの半妹。田代助手は「長くいい脚を使えそうなタイプだね。じっくり乗り込み、徐々に前向きさも出てきた。開幕週のきれいな芝も合っていそう」と期待を寄せている。

 クルチェット(牝、辻野、父サトノアラジン、母クルソラ)は、15年に桜花賞2着、オークス3着だったクルミナル、現在5戦3勝のセレシオンの妹。師は「まだ筋肉が付き切っていない感じで、うまく体を使い切れていないところがあり、これからの馬ですが、乗り味はいいですね。難しいところがある血統なので、大事に育てていきたいです」とコメントした。なお頭数や相手関係を考慮したうえで、1週延ばして15日の新潟新馬戦・牝馬限定(芝1600m)になる可能性もある。(馬三郎栗東支局・塩手)

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