【POG】次週は注目のリステッド競走2鞍!ヴェローナシチー手応え十分(18日)(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 次週に阪神で行われる3歳オープンのすみれS(26日、芝2200m)と、マーガレットS(27日、芝1200m)。ここでは両レースに出走を予定している注目馬を取り上げたい。

 昨年のすみれSは勝ち馬ディープモンスターは牡馬クラシック3冠レースを走り、3着のモンテディオも菊花賞へ出走。リステッド競走でも今後に向けて重要な位置づけになっている。

 まずは京成杯3着のヴェローナシチー(牡、佐々木)から。師は「まだ体つきが子どもっぽいが、それだけに成長の余地は大きく、現状でいいレースができればダービーが楽しみになってくる」と大きな期待を寄せている。「いい状態をキープできているし、徐々に力も付けている」と手応えは十分。クラシック出走へ向けてきっちりと賞金を加算したいところだ。

 1月の中京新馬戦を快勝したマテンロウボンド(牡、野中)について、師は「(16日の)1週前のケイコは楽に動けていたし、状態はさらに良くなっている」と好感触。「あとはテンションが高くならないように、うまく調整をしていきたい」と見通しを語った。

 新馬-梅花賞を連勝中のセレシオン(牡、友道)は和田竜Jで予定。師は「まだ若さが残っているなかで2戦2勝。能力は高い馬ですが、あとは実戦で真面目に走ってくれるかどうかですね」と気性面を課題に挙げた。血統的にも今後の成長力が見込める一頭で、無傷3連勝でクラシック戦線へ進めるか注目したい。

 続いてマーガレットS。

 初めてダート戦に出走した全日本2歳S6着から巻き返しを図るカイカノキセキ(牝、池添学)。前走を振り返って、師は「ダートの走りは良かったですが、マイルは少し長かったです」と敗因を分析する。「スピードが勝っているので、現状は千二がベストですね。芝でも結果を出していますし、ここで改めての気持ちです」と期待を寄せた。

 関東馬だけど、現在は栗東で調整が進められているエテルナメンテ(牝、美浦・小島)は岩田望Jで予定。鈴木助手は「前走後は短期放牧を挟んで、美浦を経由して、1月28日に栗東へ入厩しました。すぐに環境にも慣れて、状態はすごくいいですね」と目を細める。「1週前の追い切りで岩田望Jにいい感触をつかんでもらいました。以前よりもトモを使えるようになり、もう一段階成長を感じます。追っての味もありますし、逃げなくても大丈夫だと思います。右回りもケイコの感じから問題はありません」と、初の右回りを克服してのオープン勝ちをイメージした。 (馬三郎栗東支局・塩手)

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