【皐月賞】エポカドーロ逃げるが勝ち 藤原英師「強引にでも行きたい」

 「皐月賞・G1」(15日、中山)

 ハナは譲らない。天候や枠の並びから判断したのだろう。「強引にでも行きたいと思っている」。エポカドーロを管理する藤原英師が口にしたのは逃げの策だ。12日の枠順発表で引き当てたのは4枠7番。早くから逃げ宣言をするアイトーンが内の3枠6番だが、それもお構いなし。枠を確認しながら「いいんじゃないかな。ハナを切りたい。馬場も悪いし、しまいの脚では届かない」とうなずいた。

 2勝が逃げ切り。稍重だった2走前のあすなろ賞はハナに立ち、道中でつつかれる厳しい形。2、3着馬が追い込み馬という、先行勢に厳しい展開でも最後は力強く突き放した。指揮官は「厳しい流れでも勝った。馬込みだと力んだりする」。逃げた方が集中して走れるという。

 前走のスプリングS2着にも手応えをつかむ。大逃げを打ったコスモイグナーツ(11着)を離れた2番手で追走し、実質ハナを切っているような形。結果鼻差2着に敗れたが、悲観はしていない。「速い時計も持っているし、雨(馬場)にも適性がある。勝った馬は強かった。でも、この馬も能力があるから。馬場や展開で(結果は)変わってくる」。大舞台での逆転Vに力を込めた。

 13日朝は栗東CWを1周後に、ゲートの駐立を確認。トレーナーは「変わりなく来ている」と状態に胸を張った。オルフェーヴルの初年度産駒。桜花賞のラッキーライラックは2着に敗れたが、この皐月賞では父子制覇が懸かる。「大物を出す。だてに三冠を獲っていないよ」。まずは逃げ切りでの1冠奪取で“大物”への一歩を踏み出す。

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