【デイリー杯クイーンC】アドマイヤミヤビが出世レース制す 春の主役に名乗り

 「デイリー杯クイーンC・G3」(11日、東京)

 中団から運んだ1番人気アドマイヤミヤビが直線堂々と抜け出してV。レース史上2位となる1分33秒2の好タイムで重賞初勝利を決め、牝馬クラシック戦線の主役候補に名乗りを上げた。2着は5番人気アエロリット、3着には2番人気フローレスマジックが入った。

 近年まれに見るハイレベルとなった出世レースは、重賞初挑戦アドマイヤミヤビの独壇場となった。

 レースは阪神JF3着馬レーヌミノルの逃げで幕を開けた。序盤は中団の外めを追走。直線入り口から早めにエンジンを吹かすと、トップスピードに達した残り200メートルで堂々と抜け出しフィニッシュ。上がり3Fはメンバー最速の33秒6を記録した。

 3連勝での重賞初Vに、昨年のメジャーエンブレムに続く連覇を決めたルメールは「最後はいい瞬発力を使ってくれた。とてもいいレースだった」と笑みを浮かべ、「年を越してパワーが付いたね」とパートナーの成長ぶりに目を細めた。

 友道厩舎は12年ヴィルシーナに続いて2勝目。牝馬クラシックは全て2着に泣いたが、13、14年のヴィクトリアマイルを連覇した偉大な先輩になぞって、「血統は違うけど、似ている面がある。落ち着きがあるし、まだまだ成長しそうな感じ」と友道師はさらなる飛躍を約束した。

 次戦は桜花賞(4月9日・阪神)へ直行する。「本来はオークス向き」と指揮官は公言するが、鞍上は「マイルも絶対いける。チャンスがあるよ」と太鼓判だ。ルメールは阪神JFの覇者ソウルスターリングに騎乗するため、本番のジョッキーは流動的だが、堂々と2歳女王に挑戦状をたたきつける権利を得たのは間違いない。

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