【競輪】稲垣、男泣きG1初V 12回目で悲願成就…仲間に感謝

 寛仁親王牌を手に記念撮影に納まる稲垣裕之(左)と村上義弘(撮影・開出牧)
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 「寛仁親王牌・G1」(10日、前橋)

 稲垣がデビュー16年目でG1初制覇-。稲垣裕之(39)=京都・86期・SS=が、先行した脇本雄太の番手からまくって、寛仁親王牌を初優勝。賞金2890万円(副賞含む)とKEIRINグランプリ2016(12月30日・立川)の出場権を獲得した。単騎で猛追した平原康多は1/4輪差の2着。復活のG1優勝を狙った深谷知広は、見せ場を作れず8着に敗れた。

 稲垣が男泣きに泣いた。12回目のG1決勝で、ようやく表彰台の真ん中に立った。「平原に抜かれたか分からず、ゴールしたときは手を上げられなかった。でも、ファンが(自分が)勝っていることを教えてくれたので半信半疑だったけど、ガッツポーズをした」とうれし涙があふれた。

 この数年間はタイトルに一番近い男と言われ、チャンスは何度も巡ってきた。2011年競輪祭と今年のオールスターは村上義弘、12年寛仁親王牌は川村晃司、15年高松宮記念杯と今年の全日本選抜は脇本雄太。近畿ラインの仲間が先導役を引き受け、稲垣が番手を回った。絶好の展開に恵まれながら、どうしても勝てなかった。

 「なかなかG1タイトルが獲れず、縁がないのかなと思う時期もあった。(前で頑張ってくれる選手に)申し訳なかった。ようやくG1を勝てたけど、自分の力だけで獲れたとは思っていない」

 稲垣自身がくじけそうになっても、仲間の励ましがあって今回の栄光を勝ち取れた。「これからはタイトルホルダーとして、ただ勝つだけが競輪じゃない、ファンに喜んでもらえる走りをしたい」。ラインの絆で走る競輪道を今後も極めていくつもりだ。

 次の目標はグランプリ。初出場だった昨年は主導権を握るだけで終わってしまった。今年はタイトルホルダーとして成長した姿を披露し、村上とのワンツー決着を狙う。

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