【阪神大賞典】ジャッカル実力示す一戦

 「阪神大賞典・G2」(20日、阪神)

 14年の菊花賞馬トーホウジャッカルが半年以上の休養を経て、ターフに帰ってくる。札幌記念8着以降は脚元に疲れが出たため、放牧に出て立て直された。目標の天皇賞・春(5月1日・京都)に向け、伝統の長距離重賞からの始動を決定。谷師は「本番までに間隔が欲しかったしね。2000メートルの競馬よりは忙しくもならないだろうし、この馬には楽なはず」と意図を説明する。

 14日の1週前追い切りはハードに攻めた。藤懸(レースはM・デムーロ)を背に栗東坂路で、サンビショップ(4歳500万下)と併せ馬。左右からステッキが入り、懸命に追われて4F52秒4-37秒8-12秒9で併入した。攻め駆けする僚馬に手応えは見劣ったが、脚元の不安を感じさせない動きに、鞍上も「宝塚記念(4着)の前よりいい」と好感触だ。

 14年菊花賞の2着馬サウンズオブアース、3着馬ゴールドアクターが、昨年の有馬記念で2、1着と躍進。真の実力を示す意味でも、同世代の活躍に負けてはいられない。「デビューが遅かったし、そこからも休み休み来たしね。本当にしっかりしてくるのはこれから」と谷師。まだキャリア9戦で、伸びしろ十分の5歳馬。新たな重賞タイトルを手にし、復活ののろしを上げる。

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