【チューリップ賞】ジュエラー切れ抜群

 「チューリップ賞・G3」(5日、阪神)

 絶好調男の手綱さばきに注目だ。先週、アーリントンC(レインボーライン)、中山記念(ドゥラメンテ)を制したミルコ・デムーロ騎手(37)=栗東・フリー=は2日、今週の土日で武豊の持つJRA重賞6連勝に並び追い抜く構えを見せた。現在、騎乗機会JRA重賞5連勝中。チューリップ賞のジュエラーは栗東DPでシャープな動きを見せ、6日の弥生賞に騎乗するリオンディーズも栗東CWで極上の伸びを披露するなど、記録更新ムードは日に日に高まっている。

 末脚の鋭さは群を抜いていた。ジュエラーの最終リハは、栗東DPでエイシンノーティス(5歳1000万下)と併せ馬。僚馬を大きく追走してスタートしたが、コーナリングで一気に差を詰める。直線は内を突くと、手綱をしごかれ、さらにギアを上げた。タイムの出やすいコースとはいえ、ラスト1Fは10秒9の好時計。極上の切れ味で弾けて、瞬く間に2馬身突き抜けた。

 全体時計は5F63秒7-35秒9-10秒9。仲田助手は「良かったです。少し前の馬が離れましたが、ジワッと行って反応も確かめられました。先週の追い切りも良かったですが、さらにいいと思います」と上積みを強調する。1日の計測で馬体重は510キロ(前走出走時は504キロ)。「カイ食いも問題ない。テンションが上がりやすくピリピリしていたが、最近は落ち着いてきた」と心身ともに万全だ。

 前走シンザン記念2着から2戦連続でコンビを組むM・デムーロは「前走はすごく良かった。引っ掛かって、テンションは高かったけど、最後の伸びはすごかったですね。瞬発力もあります」と声を弾ませる。初の阪神コースにも「坂は大丈夫。直線が長いのもいい」とトーンは高い。

 武豊が持つ記録に並ぶ、騎乗機会JRA重賞6連勝が懸かる一戦。「ない、ない。こんなに勝ったことはないし、初めて。5連勝も難しい。毎回、勝てるわけじゃないけど、一生懸命やっていきます」。まばゆい輝きを放つ人馬が、タイトルを手に堂々、桜花賞(4月10日・阪神)へと駒を進める。

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