【東海S】インカン動き物足りず

 「東海S・G2」(24日、中京)

 昨春の平安S以来となるインカンテーションは20日、栗東CWで3頭併せ。陣営は慎重なトーンに終始したものの、底力に期待したいところだ。

 馬場が銀世界へと染まりつつある中、インカンテーションは栗東CWで追い切られた。7馬身ほど前を行くキングラディウス(3歳未勝利)との差を1完歩ごとに詰めて併入したものの、最後方追走のサクラエール(5歳オープン)には半馬身遅れの形。馬なりで6F85秒9-40秒1-13秒3とそれなりに格好をつけたが、羽月師の歯切れはイマイチだ。

 「けさは馬が行く気になっていました。でも全体的にシャープさが足りず、物足りないですね」。左後肢の骨折により昨春の平安S(1着)以来、8カ月ぶりの実戦。不安の芽はひとつずつ摘んできたものの、心配がないと言えばウソになる。

 「昨年は成長している段階で、レースでも出遅れながら3着に来てくれました。ただ、今回(の状態)は当時の8割ぐらい。いい形でフェブラリーSにつなげられれば」と慎重な姿勢を崩さない。それでもG3・3勝、昨年のフェブラリーS2着の実績は上位。ブランクの影響を吹き飛ばすようなパフォーマンスを見せたいところだ。

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