【有馬記念】ブラック3着悲観の色なし

 「有馬記念・G1」(27日、中山)

 あと一歩だった。逃げた菊花賞馬キタサンブラックは0秒1差の3着。スムーズにハナを奪い、スローペースで隊列を引っ張る。直線は横山典の左ステッキに応え、残り100メートルまで懸命に食い下がったが、最後は後続に強襲された。

 初コンビの鞍上は「何も言うことはないよ。最高の競馬ができた」と悲観の色はない。古馬初挑戦で堂々と渡り合い、クラシックホースの底力を示した。清水久師は「力を出し切ってくれたし、いい競馬ができました」と納得の表情だった。

 今後は天皇賞・春(5月1日・京都)などを視野に入れている。「菊花賞馬として挑んでいくわけですから。馬の状態を最優先にオーナーと相談して決めたい」と師。力を蓄えてG1・2勝目を目指す。

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