【南関東競馬】マイダーリン重賞初制覇
「デイリー盃クイーン賞・Jpn3」(9日、船橋)
初ダートも克服。4番人気の3歳馬ディアマイダーリンが快勝。2番手から直線で力強く末脚を伸ばすと、内から詰め寄る1番人気トロワボヌールを首差で抑え、1分53秒6のタイムで重賞初制覇とデイリー盃の獲得を果たした。
陣営の狙いがズバリはまった。初めてのダートも問題なく、2番手から力強く末脚を伸ばし、初のタイトルをもぎ取った。
「ジョッキーがうまく乗ってくれたね」と菊沢師は義兄でもある横山典をたたえた。好スタートから逃げるノットオーソリティの2番手。1番枠の1番人気トロワボヌールを内に押し込める感じで直線へ。3頭のたたき合いとなったが、最後はゴール前でわずか首差抜け出した。
「(ハンデが)53キロで軽かったし、なるべく前々で競馬をしようと思っていた」と横山典は涼しい顔。今春はフラワーC3着、フローラS2着と芝の重賞でも活躍したが、「よく芝でも走っていたと思うよ。フットワークからは絶対ダートがいいと思っていた」とトレーナーは納得する。
近親にはダートG1・4勝のゴールドアリュールがいる血統。「ここを目標にうまく調整ができた。いいタイミングで使えたね」と満面の笑み。今後は未定だが、もちろん芝路線も捨ててはいない。「まだ若いし、いろいろな可能性を持っている」と横山典。楽しみな“二刀流”がダート交流戦線に現れた。