【阪神JF】ボヌール巻き返す

 「阪神JF・G1」(13日、阪神)

 昨年のショウナンアデラに続くディープインパクト産駒の連覇へ、3戦2勝のブランボヌールが栗東坂路で1F12秒3と上々のフィニッシュ。休み明けの前走・ファンタジーSで3着に敗れて初黒星を喫したが、巻き返しへ、1度叩かれての上積みを感じさせた。レース初勝利を狙う岩田が2歳女王の座に導くか。なお、あす11日に枠順が決まり、馬券は12日に前日発売が行われる。

 主戦も納得の動きだった。ブランボヌールの最終追い切りは9日、栗東坂路を単走。開門から40分ほど経過し馬場の荒れた時間帯ながら、ラスト重点に自らハミを取って鋭い伸びを披露した。力強い脚さばきで4F54秒2-38秒6-12秒3をマーク。「先週(栗東坂路で4F53秒3-13秒0と)ビシッとやっているし、上がり(の感触)だけ確かめる感じ。馬場状態が悪いなか、頑張って走っていた」と岩田は力強くうなずく。

 新馬-函館2歳Sを連勝したが、前走のファンタジーSは休養明けの影響もあり1番人気で3着に敗退。「自信はあった。ただ、久々だったし狭いところに入ったので。騎乗ミスもあったと思う。それでも抜け出してくれると思ったが、エンジンがなかなか、かからなかった」と悔しがる。

 10年の産駒デビューから、昨年まで5年連続で2歳種牡馬リーディング首位を走り続けてきたディープインパクトは今年、獲得賞金が2位。1位ダイワメジャーに先週終了時点で9266万1000円差と後れを取っている。逆転での“王座防衛”へ、2歳女王の座は譲れない。その部分でもブランボヌールへの期待は大きい。

 マイル戦には「1F延びようが、関係ない。素直なのが一番いいし、瞬発力がある。どこからでも競馬ができて自在性がある」と父譲りの切れ味を信頼。初の阪神にも「3角までが長く、持ち味の生きるコース。うまく直線まで脚をためて、函館2歳Sのようなレースを」と力を込めた。

 岩田にとっては4年ぶりの阪神JF参戦となる。近3年は同日に香港でプレー(12、13年は香港スプリント・香港G1をロードカナロアで連覇)していたため、2歳女王決定戦をパスしてきた。

 「今年は(JRA・G1制覇がレッツゴードンキの)桜花賞だけで、ほかの成績が思わしくない。騎乗技術を向上させて勝てるジョッキーでいたい。馬は成長しているから、僕も成長しないと」。熱い思いを乗せて、信頼するパートナーを2歳女王の座へとエスコートする。

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