「新馬戦」（１２日、京都）

　ファン注目の新馬がいよいよ登場だ。リュラ（牝、父ステイゴールド、栗東・松田博）が月曜京都５Ｒ（２０００メートル）にスタンバイ。９３年の牝馬クラシック２冠馬ベガの孫娘で、異父姉は強烈な末脚でファンを魅了した昨春の桜花賞馬ハープスターだ。「馬の形がいいな。ちょっと頑固なところはあるが、柔軟性があって、いい動きをする」と松田博師は目を細める。

　着々と調教のピッチは上がっている。先月３０日は栗東ＣＷで３頭併せを消化。３日には同じく栗東ＣＷでの併せ馬でダイシンアレッタ（２歳未勝利）に０秒２先着を決めている。「掛かり気味に行くな。まだ走り方を分かっていない感じだが、元気でいい」と、師は粗削りながらも高い素質を感じ取っている様子。志半ばでターフを去った姉の無念を晴らすべく、まずは初戦をきっちりとモノにしたい。