【神戸新聞杯】マッサビエル躍動

 「神戸新聞杯・G2」(27日、阪神)

 東の秘密兵器が美浦Wで躍動した。スケール感あふれる走りで4戦3勝と底を見せていないマッサビエルの最終リハは24日、ジャストザオネスト(5歳500万下)を3馬身追いかける形でスタート。直線では戸崎圭が手綱を動かすことなく、5F67秒4‐38秒0‐13秒2で楽々と1馬身先着だ。

 「先週は反応が鈍かったから、そこを見てほしいとジョッキーに言いました。きょうは良かったですね」と小笠師が満足げに口を開けば、またがった主戦も手応えは十分。「いい反応。まだトモに緩さはあるけど、春と比べて全体的に力がついています」と確かな成長を実感する。

 6月の前走、芦ノ湖特別では単勝1・5倍の支持に応えて完勝。雄大な馬体から繰り出される自慢の末脚で古馬を一蹴した。「舞台設定は問題ない。リズム良く運んで、この馬の良さを引き出したい」とジョッキーは阪神外回りでの差し切りVを描く。遅れてきた大物が勢力図を塗り替える瞬間は、すぐそこまで迫っている。

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