【セントライト記念】ラーゼン主役狙う

 「セントライト記念・G2」(21日、中山)

 ダービー2着馬サトノラーゼンが、G1初制覇をにらみ、いよいよ始動する。大一番の前走は勝ち馬の決め手にこそ屈したが、激しい2着争いを鼻差で制した。池江師は「ダービーのあともピンピンしていた。宝塚記念を使おうと思ったくらいだったが、パスして菊花賞を見据えてローテーションを組んだ。体に厚みが出てパワーもつきましたね」とひと夏を越しての成長を実感する。

 10日の1週前リハは、岩田を背に栗東CWで3頭併せ。キロハナ(3歳1000万下)、オリハルコン(4歳500万下)を最後方から追走した。抑え切れないほどの手応えで直線に向くと、軽く手綱を緩めただけで鋭く反応。前者に半馬身遅れたが、後者には半馬身先着を決め、5F68秒4-39秒1-12秒0をマークした。鞍上は「このひと追いで、いいガス抜きになれば」と心身のさらなる良化を期待する。

 今回の舞台は中山の芝2200メートル。前走から1Fの距離短縮となるが、無論、本番の3000メートルを見据えた一戦となるはずだ。「能力のある馬だし、距離はどっちでもいい。折り合いもつくから」と岩田。2冠馬ドゥラメンテが故障で離脱し、一気に混戦模様の菊戦線。京都新聞杯に続く重賞2勝目をゲットし、一気にその主役に名乗りを上げる。

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